知っている人は知っている、知らない人は永遠に知らないままと思われる Web アプリケーションルートの話をします。
もし、あなたが Visual Studio .NET 2003 以前から ASP.NET を使っているなら、これ以上読み進んでも得るものは無いです。しかし、ASP.NET を Visual Web Developer 2005 Express Edition(以下、VWD)から使い始めた、しかも手元のパソコンでは XP Home が動いているというなら、ここでの話があなたのトラブル解決に役立つかもしれません。
VWD には「ASP.NET 開発サーバー」が付属しているので、IIS 無しでも ASP.NET アプリケーションを動かすことが出来ます。
「新しい Web サイト」の場所で「ファイル システム」を選択する。
しかし、「ASP.NET 開発サーバー」は、手元の開発用パソコンで ASP.NET アプリケーションを、とりあえず手っ取り早く動かすために存在します。完成した ASP.NET アプリケーションはいずれサーバーマシンに配置するわけですが、サーバーマシン(たいていの場合、OS は Windows Server 2003)では、本物の IIS が動作していて、「ASP.NET 開発サーバー」は使いません。
しかも、サーバーマシンには多数の ASP.NET アプリケーションを格納して動作させます。下の合成した画像のように、無数のアイコンを並べるわけにはいきません。
誰一人として、こういうおバカなことはしません。
サーバーマシンに ASP.NET アプリケーションを設置するには、以下の手順に従います。
以上です。たったこれだけですが、IIS を触ったことが無いと、何のことだかさっぱりわからないと思うので続けて説明します。
aspplus と名づけたサイトルートが物理フォルダ E:\users\aspplus\wwwroot にマッピング済みとしましょう。
物理フォルダに .aspx や .config 等をコピーします。
今回の例では、マッピング不要です。どのような場合にマッピングが必要か・・・面倒なのでここでは説明しません。
アプリケーションを複数設置する場合は、すでに説明した手順 1 〜 4 を繰り返し行い、設置するアプリケーションの数だけ歯車アイコンを作成します。
ちなみに、サイトルートはデフォルトでアプリケーション構成済みです。わざわざ歯車に設定しなくても、アプリケーションを設置できます。
サイトルートはデフォルトでアプリケーション構成されています。アプリケーション構成済みだと、作成ボタンではなく削除ボタンが存在します。
次回 に続く。